自分の「やりがい」と職業を結びつける考え方
自分の「やりがい」と職業を結びつける考え方
概要:
①自分の好きなものや趣味、時間について考えよう
②その時間を過ごしている時、自分は何を喜びとしているんだろう?
③形に拘らず、やりがいの奥に潜む「欲求」を満たす仕事を選ぶ
「好きなことを仕事にしよう!」
世間でたまに耳にする、こんな言葉について、どう思うでしょうか?
「それができたら苦労しないよ」とか、
「世の中そんなに甘くないよ」とか、
「それで食っていけるならそうするよ」とか、
そう思う方も多いのではないでしょうか?
だけど、意外とそうでもないかも知れませんよ。
確かに、好きなことや、憧れそのものを職業に希望する場合、
時としてハードルが高い場合もありますが、
ちょっとした発想の切り替えで、
本質的に求める職業、やりがいを感じられる職業につくことは不可能ではないのです。
今回は、その発想の切り替え方についてお伝えします。
①自分の「楽しさ」を知る
まずは、自分が何をしている時に「楽しい」と思うのか。
それを考えましょう。
例えば・・・
「お菓子作りをしている時が幸せ」かも知れません。
「サッカーをしている時が幸せ」かも知れません。
「映画見てゆっくりしている時間が幸せ」なのかも知れません。
好きな時間の過ごし方は人それぞれでしょう。
しかし、だからといって、
「お菓子作りが幸せったって、パティシエになるなんて大変だよ!」とか、
「サッカーが好きだからって、それで食っていけるわけじゃないよ!」とか、
「映画好きだからといって、映画監督になるなんて無理だよ!」と
思うでしょうか。
それでは、次のことについて考えてみましょう。
②その時間によって、自分のどんな欲求が満足しているのか、解析する
例えば、なぜお菓子作りが好きなのでしょうか?
「食べた人の喜んでくれた顔を見るのが好き」
なのかもしれないし、
「色々デコレートして、綺麗な作品に仕上げるのが好き」
なのかもしれないし、
「一つのことに没頭している時間が好き」
なのかもしれません。
そう、どうしてその時間が好きなのかもまた人それぞれです。
そして、人は心の奥に「欲求」を抱えています。
この「欲求」と、その趣味によって過ごせる時間がマッチした時に、
その人は喜びを感じるというわけです。
例として、サッカーが好き!という人の場合、
その人が、「周りから認められたい!」という欲求の持ち主であった場合、
「ファインプレーが出来て、周りから褒められた時」こそが、
サッカーをしていて「楽しい!」と感じる瞬間のはずです。
しかし、逆に言えば、サッカーでなくても良いのです。
この人は、勉強で一番になり、同じように周囲から認められた時も、
同じように喜びを感じることでしょう。
例えば、サッカーが好きな動機となる欲求が、
「試行錯誤して、結果を出したい」という欲求の場合、
その人は「結果が出せるサッカー」に喜びを見出していることになります。
しかし、サッカーでなくても良いのです。
例えばチェスや将棋でも、同じように自分の試行錯誤で結果に結び付けられたら、
同じように喜びを感じるはずです。
もちろん、人の欲求とは一つではなく、
潜在意識の中で、複合的な欲求が合わさって行動を決めています。
しかし、自分の根本的な欲求を知ることが一番本質的な行動指針になるでしょう。
③欲求に会った職業を選ぶ
さて、今までの話を踏まえた上で、では、どんな職業を選べばよいのでしょうか?
それは、
自分の欲求を踏まえた上で、
それを仕事で満たせるとしたらどんな職種か
を考えるのです。
例えば、「結果を出して周囲に認められたい」という人の場合、
「営業」や、「企画」系の職種を志望してみてはどうでしょうか?
才能や能力を結果に結びつける仕事がおすすめであるといえます。
他に、「一つのことを淡々とこなしていくのが好き」ならば、
事務作業や、もしくは職人・手工業系と相性が良いかもしれません。
「作品として美しい物を作り上げていくのが好き」な場合、
広告のデザイナーや、イベントの内装デザイナーや建築家も良いかもしれません。
もしかしたら、意外とプログラマーなんかも向いているかもしれませんね。
「相手の喜んだ顔を見るのが好き!」ならば、
接客業や、看護士、サービス業の適性があるかもしれませんね。
さて、いかがだったでしょうか?
自分の心が楽しい!と感じる瞬間を見つけて、
それを一つ一つ解析して、自分の欲求を知ること。
そして、それを満たせる職業を探してみてください。
「楽しい」と感じる瞬間があるかぎり、
形に拘らなければ、あなたにとってピッタリの職業は見つかるはずです。